【植木屋と造園屋の違いについて】1. はじめに
街を歩いていると、「植木屋」や「造園屋」といった看板を目にすることがあります。一見すると同じような仕事をしているように思えますが、実はそのルーツや仕事内容には違いがあります。本記事では、植木屋と造園屋の違いを歴史的な背景を交えて詳しく解説し、さらに造園という概念が日本にどのようにして伝わったのかを探っていきます。
【植木屋と造園屋の違いについて】2. 植木屋とは?
植木屋とは、主に樹木の剪定や手入れ、植栽を専門とする職業です。歴史的に見ると、植木屋という職業は江戸時代にはすでに確立されていました。
江戸時代の植木屋
江戸時代の植木屋は、主に武家や豪商の庭の手入れを請け負っていました。当時の日本では、庭園文化が発展し、多くの大名庭園や寺社仏閣の庭が整備されました。その手入れを担当していたのが庭師であり、植木屋です。
また、植木屋は単なる庭師ではなく、苗木の栽培や販売も行っていました。江戸時代には、植木市が盛んに開かれ、庶民も手軽に庭木や盆栽を購入できるようになりました。
植木の流行と異業種からの転向
江戸時代には植木が非常に流行しており、植木屋は繁盛していました。その影響で、歌舞伎役者などの異業種の人々が植木屋に転向することもありました。特に、人気が落ちたり、引退した役者が植木屋として生計を立てるケースもあったと言われています。
植木屋と忍者の関係
また、一部の庭師や植木屋は忍者だったという説もあります。庭師は大名の屋敷や寺社仏閣に出入りする機会が多く、敵対勢力の動向を探るには絶好の職業だったと考えられています。庭の手入れをするふりをしながら情報収集を行い、密偵としての役割を果たしていたとも言われています。
庭師さんの服装も、手甲や脚半など、どことなく忍者のような出立ちに見えませんか?
植木屋の役割
 
植木屋の主な業務は以下の通りです。
– 樹木の剪定
– 植栽や庭木の手入れ
– 庭木や盆栽の販売
– 病害虫の駆除
植木屋は、個人の庭や庭園の管理を主に行い、現代でも街の緑を支える重要な役割を担っています。
【植木屋と造園屋の違いについて】 3. 造園屋とは?
造園屋という言葉は、比較的新しいものであり、「造園」という概念が日本に取り入れられたのは明治時代以降のことです。
造園の語源と背景
「造園」という言葉は、英語の「landscape architecture(ランドスケープ・アーキテクチャ)」に由来するとされています。西洋の庭園技術や都市計画が日本に導入された際に、「造園」という言葉が生まれました。
19世紀後半、欧米では公園や都市の景観を設計するランドスケープ・アーキテクト(造園家)の職業が確立され、日本にもその概念が伝わりました。明治時代には、都市計画の一環として公園が整備されるようになり、植木屋とは異なる規模の仕事を担う「造園屋」が登場しました。
ランドスケープの起源
西洋において「ランドスケープ」の概念が誕生したのは、17世紀から18世紀にかけてのイギリスが発祥とされています。イギリスでは庭園デザインが発展し、「イギリス式庭園(English Landscape Garden)」が生まれました。この庭園様式は、人工的な直線や幾何学的なデザインを排し、自然の景観を意識した曲線や起伏を取り入れることが特徴です。
18世紀にはカパビリティ・ブラウン(Lancelot “Capability” Brown)と呼ばれる造園家が登場し、広大な土地に自然風の庭を作る技術を確立しました。彼のデザインは、その後のランドスケープ・アーキテクチャの基礎となりました。
19世紀に入ると、アメリカではフレデリック・ロー・オルムステッド(Frederick Law Olmsted)がニューヨークのセントラルパークの設計を手掛け、近代的なランドスケープ・アーキテクチャの概念が形成されていきました。これらの流れが、後に日本の造園にも影響を与えることになります。
造園屋の役割
造園屋の主な業務は以下の通りです。
– 公園や広場の設計と施工
– 企業や公共施設の庭園整備
– 都市景観のデザイン
– 環境緑化(屋上緑化や壁面緑化など)
造園屋は、単なる庭の手入れだけでなく、個人邸のお庭だけではなく、外構工事や、大きくは都市環境をトータルでデザインする役割を担っています。
【植木屋と造園屋の違いについて】4. お庭プロのご紹介
お庭プロは、造園屋として事業活動を行っておりますが、在籍する職人の中には「庭師」もおり、技術指導はその庭師に行ってもらっています。
そのため、庭木の剪定や草刈り、外構の施工などにも対応できるほか、伝統的な日本庭園の作り込みにも対応可能です。
また、練馬区、杉並区、中野区、北区、板橋区、さらには埼玉県さいたま市、川口市、草加市、和光市、朝霞市、戸田市、志木市など、広範囲にわたり、多くのお客様から口コミを頼りにご依頼をいただいております。
我々は、昔ながらの技法を受け継ぐ庭師とともに、現代的な造形や欧米スタイルの庭作りにも幅広く対応しております。どんなお悩みでも構いません。他社で断られたような仕事も、きっと「お庭プロ」なら叶えられると信じています。
我々【お庭プロ】は、庭師の技術を継承し、造園屋として幅広くお客様の声に寄り添う。そんな造園屋でありたいと思っています。
【植木屋と造園屋の違いについて】5. まとめ
植木屋と造園屋は、一見似た職業ですが、そのルーツや仕事内容には大きな違いがあります。
– **植木屋**は、江戸時代から続く職業で、庭木の手入れや植栽を主に担当する。
– **造園屋**は、西洋のランドスケープ・アーキテクチャの影響を受けて発展し、公園や都市景観の設計・施工を行う。
歴史的背景を知ることで、私たちの身近な「緑」を支える仕事の奥深さを感じることができます。
今後も、植木屋と造園屋の役割がどのように進化していくのか、注目していきたいですね。