高木の剪定方法について〜高所作業車・アップスター・登り込みの比較と【お庭プロ】の強み〜

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お庭の中でも一際目を引くのが、2階の屋根を超えるような立派な高木です。しかし、そのような大きな木は美しい反面、定期的な剪定や管理を怠ると、景観の乱れだけでなく、落枝や倒木のリスクにもつながることがあります。今回は、そんな高木の剪定方法について、3つの手法──高所作業車を使用した方法、自走しないタイプの高所作業車「アップスター」を使う方法、そして昔ながらの庭師の技法「登り込み」──を比較し、それぞれの特徴と、私たち【お庭プロ】の得意とする「登り込み」の魅力をご紹介いたします。

 

【高木の剪定方法について】高所作業車を使用した剪定

 
高所作業車は、電線工事や看板設置などでもおなじみの、伸縮するアームで高所にアクセスできる重機です。
自走式で動力があり、比較的短時間での作業が可能なため、スピーディーに作業を終えたい場合や、重機が入れる作業スペース取れる広い現場での作業に適しています。

 

【メリット】

 
・広範囲の高木剪定を短時間で行える
・作業者の安全が確保されやすい
・効率的な作業が可能

 

【デメリット】

 
・車両が大きいため、設置には広いスペースが必要
・お庭に乗り入れると芝生や植栽を傷める可能性がある
・騒音や排気ガスなどで周囲に負担をかける場合がある

また、高所作業車を操作するには「高所作業車運転技能講習」などの資格が必要です。作業床の高さが10m未満の機種では特別教育、10m以上の場合は技能講習の修了が義務付けられています。
高所作業車は公園や広い敷地での作業には非常に有効ですが、一般家庭の庭など、スペースが限られている場所では使用が難しいケースも少なくありません。

 

【高木の剪定方法について】アップスター(自走しないタイプの高所作業車)を使用した剪定

 
アップスターとは、自走式ではなく、クレーン車などで吊り上げて所定の位置に設置するタイプの高所作業台です。
足場が限られている現場でも、比較的柔軟に設置ができるのが特徴です。

 

【デメリット】

 
・比較的狭いスペースにも設置可能
・高所での安定した作業ができる
・自走式よりもコンパクト

 

【デメリット】

 
・設置にクレーン車が必要な場合があり、搬入コストがかかる
・設置と撤収に時間がかかることもある
・複雑な樹形には作業が限定される場合がある

アップスターも、高所での作業に該当するため、使用には所定の資格が必要です。
特に10m以上の高所での作業では、法令に基づいた講習の修了が求められます。

アップスターは、高所作業車に比べると柔軟性はあるものの、それでも機材の搬入や設置スペースの確保が必要です。
そのため、庭全体への配慮が求められる現場では、慎重な判断が必要です。

 

【高木の剪定方法について】登り込みによる剪定(昔ながらの庭師の技法)

 
そして最後にご紹介するのが、昔ながらの庭師の技術「登り込み」による剪定です。
これは、専門の技術を持った職人が木に直接登り、枝の上でバランスを取りながら剪定や伐採を行う技法です。
重機に頼らない分、周囲の植栽や建物を傷つけずに、丁寧な作業が可能です。

 

【デメリット】

 
・重機を使わないため、庭の芝や植栽を傷めない
・入り組んだ樹形にも柔軟に対応できる
・騒音や排気ガスがないため、ご近所への配慮がしやすい
・木そのものを間近で観察しながら、細やかな手入れが可能

 

【デメリット】

 
・職人の高い技術力が必要
・安全確保のための準備が欠かせない
・作業時間が長くなる場合がある

この登り込みこそ、【お庭プロ】の強みです。

実は、日本には「空師(そらし)」と呼ばれる、10mを超えるような高木に登って剪定や伐採を専門に行う職人たちが古くから存在します。
空師は、林業や神社仏閣のご神木の手入れなど、高所での作業を安全かつ的確に行うために高度な技術と経験を積んできた人々です。

この「空師」の技術は、ただ登って剪定をするだけではなく、木の重心や枝のしなり、風の流れまで読み取って作業を行う、まさに“空を歩く”ような職人芸です。その技術は一朝一夕に習得できるものではなく、長年にわたり受け継がれてきた伝統でもあります。

【お庭プロ】には、この空師の流れをくむ職人が在籍しています。
私たちは単なる登り込み技術にとどまらず、空師の精神と技を現代の剪定作業に活かし、繊細で安全な高木剪定を実現しています。
これにより、狭い庭や重機が入れない特殊な環境でも、安心してお任せいただける体制を整えております。

 

【高木の剪定方法について】【お庭プロ】が大切にしていること

 
私たち【お庭プロ】では、この「登り込み」による剪定技術を大切に受け継いでいます。
お客様のお庭にある大切な樹木を、可能な限り傷つけず、自然な樹形を保ちつつ健康に育てる──そのためには、人の手で丁寧に向き合う技術が必要不可欠です。

私たちが最も大切にしているのは、「お客様と木に対する誠実さ」です。剪定を通じて木の命を守ることはもちろん、その木とともに暮らすお客様の安心や、四季折々の風景を楽しむ心までも大切にしたい。だからこそ、一本一本の木に向き合う時間を惜しみません。

また、お庭という空間は、お客様の人生やご家族の思い出が重なる特別な場所です。その空間に関わらせていただく私たちの仕事には、大きな責任と誇りがあります。作業前にはしっかりと現地を確認し、お客様のご要望を丁寧に伺ったうえで、最もふさわしい方法をご提案いたします。

機械では測れない「人の感覚」と「経験」が求められる場面が多くあるからこそ、【お庭プロ】では職人同士の連携や、若手への技術継承も大切にしています。次の世代へ技術と想いをつなげることが、より良い剪定の未来を築くと信じているからです。

剪定とは、ただ枝を切ることではありません。木の未来を見据え、その場の景観と調和し、住まう人の心に安らぎを与えることこそ、私たち【お庭プロ】の使命です。だからこそ、目の前の木にじっくりと向き合い、その声を聞きながら、最適な方法で手を入れていく──それが登り込みによる剪定の本質だと考えています。

 

【高木の剪定方法について】最後に

 

高木の剪定方法には様々な選択肢がありますが、大切なのは「どの方法が最も適しているか」を見極める目と、それを実現できる技術力です。私たち【お庭プロ】では、お庭の状況や木の健康状態、ご希望の仕上がりなどを丁寧にヒアリングし、最適な剪定方法をご提案しています。

重機では入れない狭いお庭、歴史ある樹木、繊細な景観の調和を求められる場所──そんな現場こそ、私たちがもっとも力を発揮できるフィールドです。

特に【お庭プロ】では、東京都内の住宅密集地でのご依頼を数多くいただいております。
杉並区・練馬区・中野区・北区・板橋区といった地域では、高木が残る住宅地が多く、かつ作業車両の進入が困難なケースが少なくありません。
そのため、高所作業車やアップスターが使えない状況下での作業が求められることも多くあります。

そうした現場でこそ、登り込みによる剪定技術が真価を発揮します。
しかしながら、このような技術を持った職人は年々減少しており、現在では希少な存在とも言えます。
だからこそ、空師の流れをくみ、確かな技術と誠実な姿勢を持つ【お庭プロ】の職人たちが、これからの時代に必要とされているのです。

お庭に関するお悩みやご相談がありましたら、どうぞお気軽に【お庭プロ】へご連絡ください。

大切なお庭と、その中で生きる木々の未来を、私たちと一緒に育てていきましょう。

  • 【お庭プロ】広報
    【お庭プロ】広報

    JAM&Co.株式会社内の造園事業部【お庭プロ】広報担当です。造園の内容に特化した、お客様にとってお役に立てる情報を、造園屋側の目線で発信していきます。

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